08/04/23 16:15:21 17s2rnAJ
前提1、国民主権=国民でない者に主権はない。
※これは妥当であろう。
前提2、民主制=治者と被治者の自同性
※この定義は倫理学的に言うと「薄い記述(thin description)」で
ある。わが国は「議会式民主制」を採用しており、単に「民主制」を採
用しているわけではない。「議会式民主制」を「厚い記述(thick
description)」で定義すると、直接民主制の短所である衆愚政治を防止
するため、被治者から有能な者を「代議士」として選び、その代議士ら
を構成員とする議会を開いて、そこで立法を行う制度である。
「民主制」が「治者と被治者の自同性」という性質を持っているからと
言って、「議会式民主制」にも同じ性質を持つというのは、「分配の過
ち」という詭弁である。「分配の過ち」とは、例えるなら「地球は丸い
から地球を構成する大陸も丸い」という様な詭弁の事である。
※筆者注
「democracy」を「民主主義」と訳すのが通例になっているが、「~ism
」ではないのに「~主義」と訳すのは間違いなので、「民主制」と訳し
た。