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原材料価格高騰、悲鳴を上げる韓国企業(下) 朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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◆造船メーカーの競争力低下も避けられず
造船・自動車・機械など主力業種も原材料価格の上昇による影響が大きい。鉄鋼石価格が今年に入って65%も上
昇し、自動車用鋼板や厚板など主な原材料価格の値動きが不安定な状況にあるからだ。
自動車の製造に用いられる冷延鋼板の価格は、今年早々に1トン当たり59万5000ウォン(約6万5370円)から66万
ウォン(約7万2500円)へと6万5000ウォン(約7140円)上昇した。鉄鋼石価格の上昇分が本格的に反映され始める
4月にも、さらに値上げが予想されている。ウリ投資証券アナリストのアン・スウン氏は、「今年に入ってから鉄鋼石
価格の上昇で、現代・起亜自動車はおよそ3000億ウォン(約330億円)の価格上昇要因が発生するだろう」と述べた。
造船用厚板の価格も急激に上昇している。造船業界の関係者は、「今のところは船体価格が上昇しているため、
原材料価格の上昇分をある程度は船体価格に転嫁できる。しかし、このままでは輸出競争力の低下は避けられな
くなるだろう」と予想した。
◆納品価格の引き上げが困難な中小企業は二重の苦しみ
中小企業は二重の苦しみにあえいでいる。原材料価格が上がっても価格への転嫁が容易ではないからだ。
自動車用部品を生産する慶尚北道のある中小企業は、昨年末から1カ月に1000万ウォン(約110万円)ほどの赤字が
続いている。鉄スクラップ価格の上昇で、主力製品であるブレーキディスクの価格を1キロ当たり250ウォン(約27円)
ほど引き上げる必要があるのだが、昨年元請先が認めた上げ幅はわずか60ウォン(約7円)だった。この会社のパク
社長(42)によると、「元請企業に価格の引き上げを要求すると、“取引先を変える”と言われた」という。船舶用エン
ジンの部品を製造している慶尚南道昌原市のある企業も、納品先からの価格引き下げ要求に対し、原材料価格の
上昇について話を切り出すこともできなかったという。
韓国鋳物工業協同組合の関係者は、「原材料価格の上昇を製品価格にそのまま転嫁しなければ、年末には廃業す
る中小企業が続出する可能性がある」と述べた。
宋東勲(ソン・ドンフン)記者
洪源祥(ホン・ウォンサン)記者
李性勲(イ・ソンフン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS