08/03/04 08:41:55 DyOtZm5b
>>653
これから出ると思います。
薄型パネル、提携加速、ソニーとサムスン追加投資、液晶合弁に2000億円。
2008/03/04, , 日本経済新聞 朝刊, 9ページ
薄型パネルの生産を巡る提携が一段と加速してきた。ソニーはシャープと液晶パネルの共同生産を
決めたのに続き、韓国サムスン電子との合弁工場に追加投資する方針。パイオニアは今年中にもプラズマ
パネルの生産から全面撤退し、薄型テレビ事業では今後、プラズマパネルを松下電器産業からの調達に
切り替える。投資負担の重いパネル事業は単独企業で継続するのが難しくなっており、今後世界規模で
大手への生産集約が進みそうだ。(1面参照)
【ソウル=鈴木壮太郎】ソニーと韓国サムスン電子は韓国の液晶パネル合弁工場に追加投資し、
薄型テレビ向け大型パネルを効率生産できる生産ラインを増強することで大筋合意した。投資額は
二千億円前後とみられ、両社が折半する。液晶テレビ世界二位のソニーはシャープと最先端のパネルを
共同生産することを決めているが、同時にサムスンとの関係も強化。競争力のカギとなる液晶パネルで
二社から安定調達する体制を固める。
韓国忠清南道牙山市にあるソニーとサムスンの合弁会社「S―LCD」に月産能力五万―六万枚(ガラス
基板換算)の工場を増設。二〇〇九年上半期に量産を始める。S―LCDは昨夏、32型に適した「第八世代」と
呼ばれるパネルで月産五万枚の工場を稼働させており、今回の投資で第八世代パネルの生産能力は大幅に
増える。
ソニーは自前の液晶パネル工場を持たず、主に液晶パネルと同テレビで世界首位のサムスンと組んで
調達してきた。だが世界の薄型テレビ市場の急拡大でパネルの需給が逼迫(ひっぱく)。S―LCDの
生産能力に限りがあり、パネルの安定調達が難しくなっていた。
このためシャープが〇九年中に稼働させる40型を効率的に生産できる「第十世代」工場に出資して
新たな調達先を確保する一方、サムスンとの合弁工場への追加投資も決めた。ソニーは世界の液晶
テレビ市場でサムスンに次ぐ二位で、シャープは三位。テレビ販売で競合するがパネル生産では
協力関係を強化する。
液晶パネルの再編では、松下電器産業が新工場建設や日立製作所への供給を決めたほか、東芝が
シャープから調達する方針を表明。国内でパネルを生産するメーカーはシャープと松下電器に集約される。
サムスンもソニーとの合弁事業は液晶パネルの増産に伴う投資負担を軽減できる利点がある。ソニーが
シャープと提携した後も、ソニーとの提携関係を維持する方針だ。