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新しい共同工場
だがソニーとシャープの提携を目の前にしても、Samsungは楽観的だった。
「第8世代第2生産ラインをめぐる当社とソニーの話し合いは既にほぼまとまっており、
協議は順調に進んでいる」とSamsungの情報筋はReutersの取材に応じ、語っている。
新しい工場はソウル南部にあるS-LCDの液晶パネル生産施設に建設される見通し。
情報筋によると、新しい生産ラインへの投資規模はまだ決まっていないが、
ソニーとSamsungが既に稼働させている第8世代第1生産ラインの施設と同程度になるもよう。
ソニーの中鉢社長は26日、Samsungとの間で第8世代ラインの新設をめぐり交渉中かと尋ねられたが、
コメントを拒否している。第8世代ラインは第10世代ラインよりも生産できるパネル数が少ない。
ソニーの広報担当者は27日、この件についてはまだ何もコメントすることはないと語っている。
Samsungとソニーは第8世代第1生産ラインに当初合わせて1兆8000億ウォン(19億ドル)を投じており、
Samsungは現在さらに2兆ウォンを投じて、独自にこの生産ラインを強化している。
情報筋によると、Samsungはさらに大規模な第10世代の液晶パネル生産ラインでもソニーと提携できると考えている。
中鉢社長は26日、Samsungから提案があれば、ソニーもそうした共同工場の可能性を検討するのにやぶさかではないと語っている。
ソニーが投資を決めたシャープの新工場は、世界で初めて第10世代のガラス基板を使うことになる。
第10世代の生産ラインでは、従来のラインよりも多数のパネルを生産できる。
Samsungはこれまでソニーのブランド力とソニーからの安定した需要によるメリットを享受してきたが、
一方のソニーはこの提携により、フラットパネル事業に必要となる巨額の投資を分担してくれるパートナーを得たことになる。
だが両社は液晶テレビ市場ではライバル同士だ。
2007年には、Samsungが世界トップの液晶テレビメーカーとなり、ソニー、シャープがそれに続いている。
ソニーは4月1日から始まる2008年会計年度では、液晶テレビの販売台数を本年度の1000万台から
1500~2000万台に増やすことを目標としており、そのためにも十分量のパネルを至急確保する必要に迫られている。
Samsungの株価は1.2%値を上げ、57万8000ウォンで取り引きされ、ソニーの株価は2.3%値を上げ、
5320円で取り引きされた。いずれもそれぞれの市場の株価指数を上回るパフォーマンスを示している。 (2/2)