08/02/21 15:21:12 LPJbPUuy
もう一発。
自動操舵をあたかも鬼の首でも取ったかのように喧伝してるマスコミは、実際のそれが
紹介されたとたんに「恥」になるね。
自動操舵ってのは、実は簡単に針路変えられる。ダイアルくるくるするだけで、針路が
変わるから、舵輪より実は操船が速い。ダイアルやデジタル表示(これもダイアルで数値
が変わるけど)で示される方位に船の針路を保つ装置が自動操舵装置だ。でもって、
手動操舵はよほど旧式な船でない限り、自動操舵中でもオーバーライドして働く。
ちなみに今日仕事した船には「舵輪が無い。」自動操舵と一体になったスティックが
付いてるだけ。普通の操船は自動操舵でやる。パイロットが乗船しても同じ。舵角指示の
場合は舵角ダイアル、方位指示の場合は方位ダイアルを回すだけ。スティックは自動操舵
が壊れたときの非常用と投錨作業や接岸時に使う。幅400mの狭い水路でも自動操舵だ。
自動操舵の問題は「ブリッジに人が居ない」場合だ。ブリッジに人がいるなら、単なる
一操舵方法に過ぎない。
右転回避も右転が一人歩きしてるから注釈。海上衝突予防法で右転を規定しているのは
行き会い針路の場合。真正面からぶつかる恐れがあるなら、各自右に避けなさい、って
規定。今回のようなケースで左転して回避してもまったく問題ないから。
ったく、すこしは船乗りに話聞いたらどうなんだ。