08/02/21 13:35:45 Mc4Fgu2G
>>844 (続き)
北朝鮮のミサイル乱射と核実験実施の後、アメリカ政府葉北朝鮮にタフな姿勢をとり、国
連安保理での制裁決議が成立した。しかしその後、ヒル国務次官補らの従来とは逆の活動
が始まり昨年2月の6者協議合意が成立した。6者協議はその合意に取り決めた事項を進展
させていないが、北朝鮮にタフな姿勢をとっている、アメリカにとって重要な同盟国であ
る日本との不和を起こしかねない。中国は6者協議とは別に、独自の北朝鮮政策を持ち、
6者協議を尊重していない。中国は国益を守る為に不安定な北朝鮮への軍隊による干渉の計
画を立てている。それは北朝鮮の崩壊に備えた措置である。そうした崩壊が起きるならば
日米韓の軍事計画立案担当者は中国による一方的な北朝鮮への侵略の可能性を考えておか
なければならない。
6者協議は多国間協議のモデルになるといわれたが、それが協議を進めている一方でアメリ
カ葉北朝鮮との二国間交渉に忙しく、日本は心配してアメリカへの不信を高め、中国は自国
の経済的利害(中朝貿易)と軍事的安全保障にのみ関心がある。
韓国ではノムヒョン大統領に代わる李明博大統領が誕生するが、アメリカが北朝鮮に対して
「どんな条件でも妥協」する姿勢を見せていれば韓国の新大統領がタフな姿勢をとることが
出来ない。ブッシュ大統領は次期大統領に北朝鮮問題をこのまま引き継ぐのではなく、より
リアリスティックな政策に立ち戻るべきである。北朝鮮が完全な申告を行なわないなら経済
支援は取りやめるべきである。北朝鮮の悪行の続く限りテロ支援国家指定解除は有り得るべ
きではない。
更にブッシュ大統領は北朝鮮のシリアへのWMD拡散について真実を公表すべきである。北朝鮮
が拡散を行なっているのなら制裁と孤立化を行なうべきである。またアメリカ政府はエネルギ
ー支援について日本や韓国との協調を考慮すべきである。朝鮮半島の統一について同盟国との
統一された政策を取るべきである。脱北難民についても同じである。
金正日の下で新の北朝鮮の変化の起こる可能性はゼロに近い。日米韓は共同して対処する為
の政策の再検討を進めるべきである。その目的は長期的なものになるかもしれないが金正日
からフリーの、統一された自由な朝鮮半島である。