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ブット氏の死をめぐり攻防、タリバンは関与を否定、ブット氏側は射殺を主張
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【12月29日 AFP】パキスタンのベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相が死亡した事件について、
国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)のパキスタン最高幹部とみられるバイトゥッラー・メフスード
(Baitullah Mehsud)氏の報道官が29日、事件への関与を否定し、ブット氏殺害はパキスタン政府の
行ったことだと非難した。
電話取材に応じた同報道官は、「メスフード氏は事件に全く関与していない。パキスタン政府と軍、
情報機関の陰謀だ」と主張。パキスタン政府が公開した、メスフード氏と別の幹部が事件について
話しているとされる電話の内容について、「作られたものだ」と否定した。
また、武装勢力の戦闘員がブット氏の警備を突破するのは「不可能だった」との見方を示し、
「ベナジル(ブット氏)はパキスタンのみならず、国際的に名高い指導者だった」と述べ、
同氏の死を悼んだ。
一方、パキスタン内務省がブット氏の死因を乗っていた車両のサンルーフに頭部を
ぶつけたためと発表したことについて、ブット氏の報道官は同日、遺体をきれいにした際に
同氏の頭部に弾痕を確認したと述べ、政府が真相を取り繕おうとしていると批判した。
この報道官は事件当時ブット氏とともにおり、遺体洗浄にも同席した。AFPの取材に対し、
「後頭部から反対側に貫通した弾痕を見た。まだ血が止まらず、きれいにするのが大変だった」
「政府が真相をごまかすのはばかげているし、危険で無意味なことだ」などと述べた。