07/12/29 12:08:11 yPmHdq6T
福田首相の中国訪問が27日からと決まりました。直前に発生した「日中ハイレベル経済
対話」で合意・発表された文書の一部を中国側が一方的に削除した問題はなにごとも
穏便を旨とする福田内閣では特に問題にはならなかったようです。高村外相もいたって
物分りがよく、苦笑するばかりです。なぜか新聞もテレビも彼がチャイナロビー「日中友好
議連」の会長ポストについている事実には触れようとしていません。以前取材した高村事
務所の対応は実に愚劣で、女性秘書は取材にひたすら逃げ回るばかり。
年内の訪問は中国サイドが強く希望し、これに日本側が応えたかたちです。最終的に
12月ぎりぎりでスケジュールが決定したのは二階俊博総務会長の北京における中国
首脳との話しあいの結果です。同時に懸案の東シナ海の海底ガス開発紛争についても、
ついに落しどころは見つからなかったようです。何の対抗カードも用意せず、お願いだけ
をしているのですから、中国サイドが応じるわけがない。当たり前でしょう。
こうなるともう福田訪中は朝貢外交以外ではない。公文書削除にも東シナ海の不法採掘
にも抗議しない。しかも来年3月に実施される台湾の国連加盟に関する国民投票にも反対
を強く約束するはずです。
こうして首相を筆頭にして、与党である自民党・公明党と最大野党の民主党が競い合って
朝貢し、それに社民党と共産党がエールを送るという馬鹿丸出し外交が続きます。
訪問地に天津が上げられているように、胡現政権は江沢民が上海をそうしたように、自分
たちの既得権益のための開発地域にせんと、日本からの投資と援助を執拗に要請してく
るはずです。その演出のための天津訪問なのです。加えて、首相の口から中国の環境と
省エネ対策へ公的な経済支援も確約される可能性も高い。