07/12/27 15:51:17 yC54TCLO
URLリンク(washingtontimes.com)
Korea out of a corner? By Michael O'Hanlon December 27, 2007
(ワシントンタイムズ)朝鮮半島問題は新たな展開があるか? Byマイケル・オハンロン
ブルックリングス研究所(リベラル系)のアナリスト、オハンロンの書いている朝鮮半島
の現状評価。
1)李明博次期大統領がサンシャイン政策の見直しを行なうことは朝鮮半島問題の現実化
路線への転換で、望ましい方向である。
2)今年の2月13日の6者協議合意に基づく北朝鮮の核廃棄プロセスは実際的な成果をあげ
られるか疑わしい。北朝鮮の保有すると推測される8-10個の核爆弾を金正日が廃棄す
る意思があるか、怪しげである。
3)アメリカ大統領選挙が来年に控えているが、バラク・オバマ候補は金正日も含めて外
国の指導者との直接対話を目指すという。しかし、そうしたハイレベル対話が北朝鮮
の問題解決に役立つ保障は無い。すでにジミー・カーターやマデリン・オルブライト
が訪朝して対話したが、1994枠組み合意があっても北朝鮮は約束を破ってウラン濃縮
などを進めた。(ハイレベル対話は約束を守らせる何の効果も無かった)
4)北朝鮮との交渉で成果を挙げることは難しくハイレベル対話を含めて効果的な手法は
無い。その根本的原因は北朝鮮がGDPの30%を軍事費に使うという軍事国家で極端
に好戦的なイデオロギーで固まっている為である。北朝鮮がベトナムのように国際
コミニティに受け入れられるようになるためには、経済構造の変化、軍備縮小、イデ
オロギーの変化などが必要で時間と手間がかかる。現在の北朝鮮の異常なイデオロギ
ーと社会体制の下にあっては危機が繰り返し生産される。
5)韓国に現実的路線を目指す大統領が生まれたので、アメリカを含めた西側は、北朝鮮
政策を冷静で現実的なものに見直し、慎重で確実、検証つきの核廃棄を目指すべきで
ある。北朝鮮の核廃棄は漸進的な経済改革などの社会変化を伴うべきで、早急な成果
やブレークスルーを期待すべきではない。