07/12/10 15:08:58 IFL+im32
今日のFTに寄稿されている、ちょっと異色の評論で、所謂コントラリアン・タイプ
の分析なのだけれど、現今ではこういう意見は少ないので、ちょっと面白い。
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URLリンク(www.ft.com)
Investors should shut their ears to the bears
By John-Paul Smith Published: December 9 2007 19:25
(FT寄稿)投資家は弱気の意見に耳を傾けるべきではない
世界の資本市場を見渡してみると、私の投資マネジメントの仕事の四分の一世紀余りの
経験から考えて、今のような市場の状況は過去に2回例があって、1987年の(LTCMの)危機
と1999-2000年のハイテク・バブル崩壊である。
市場はいまのところワーストケースのシナリオを想定しているようにみえて、アメリカ財
務省債券10年物の金利は、一流企業の配当を下回るような値になっている。これはデフレ
が継続するといったシナリオでも考えない限り株式が売られすぎであることを示している。
更にドルはユーロに比べて40%値下がりし、エマージング・マーケットの株式やコモディテ
ィが高い値を維持している。
サブプライム問題はアメリカ労働者階級のクレディトを供与すべきではない人たちにローン
を供与し、その不良債権が起こしている問題なのだが、この対象になっているグループとい
うのはアメリカ住宅市場やアメリカ経済の全体からみれば小さな比率を占めるのみである。
アメリカの格差の大きな消費社会では、最下層の10%の占める消費の割合は全消費の1%以下
に過ぎない。