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「イラン核兵器開発中止」報告で顕在化した米政権と情報機関との「距離」
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2007年12月07日 18:34 発信地:ワシントンD.C./米国
12月7日 AFP】米情報機関が3日発表した国家情報評価(National Intelligence Estimate、
NIE)のなかでイランが2003年以降、核兵器開発を停止していたと報告したことで、米国
の情報機関や軍高官などがジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)政権と距離を置き
始めたとの見方がでている。
米情報機関は、NIE報告をうけて行った記者会見で、イランの核開発停止については
「かなり高い確証を得ていた」と述べ、今後は「各情報に関する情報分析精度をより高め
る」との声明を発表している。
同情報機関の決断は、2002年当時に米国が、フセイン政権が大量破壊兵器を保有してい
るとの情報に基づいてイラクに侵攻したにもかかわらず、この情報が不正確だったことが
後に判明した苦い経験を踏まえたものだ。
イラク開戦当時には「開戦に都合の良い情報だけを収集するよう」求める政権からの圧
力があったが、現在は情報機関が政権からの独立性を明確に主張し始めた。記者会見した
米情報機関の担当者は「NIEが発表した評価内容に政治家からの介入はなかった」と明言
している。
一方、ドナルド・ラムズフェルド(Donald Rumsfeld)氏が国防長官を退いて以来、米
軍も独自色を強めており、イランに対し強硬姿勢を貫くブッシュ政権からは、目立たない
形ではあるものの、確実に距離をおきつつある。