07/12/08 16:38:26 +wJtw2Hl
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REVIEW & OUTLOOK:Iran Curveball December 8, 2007
(WSJ米国版社説)イランのカーブボール
ブッシュ政権はその諜報部署が今週発表したイランの核開発に関するアセスメント、NIE
の後始末に躍起となりイラン政策に混乱が見られる。ブッシュ政権では諜報部署が外交を
振り回すという異常な事件が幾つもあって、イラクのWMD諜報、CIAとスクーター・リビー
の事件、そして今イランNIE事件を起こしている。
諜報機関のビューロークラシーがアメリカが過去4年間行なってきたイランの核開発阻止の
努力に対して冷や水を浴びせる判断を公表させている。驚くべきことはホワイトハウスが
諜報機関のアナリストに外交の主導権を渡していることである。NIEは2003年秋にイランが
核爆弾開発を中止したと判断している。
主要な問題は我々がイランについて、平和利用目的の核開発と軍事目的のそれを明確に分
離しているとは信頼できないと言う事であって、日本のような国であればその区別は明確
である。(核技術開発が行なわれても軍事目的でないのであれば問題としない)イランが
2003年まで核爆弾開発を進めてきたことを我々は知っているわけで、その後もイランはウ
ラン濃縮を進めている。イランは原子力発電の燃料をロシアが提供する契約であるから自
国で3000個のウラン濃縮装置を稼動させるべき平和利用の用途が無い。それ故にイランの
ンラン濃縮は問題視され国連安保理で対応が議論されてきた。
今回のNIEはイラン政策を危険な方向に妨害する。NIEは確実なことを何も提示しておらず
そうした不確実性の上に対イラン政策を運営するのは危険である。WSJはそのソースから
アメリカの諜報機関の全てが今回のNIEに賛成していないことを知っている。イスラエル
は既にNIEを信用しないと公言している。