07/11/26 15:51:01 rYdic3ih
>>70の続き
--建設銀では?
「(八城氏が顧問を務める)中国建設銀行の監査の場合、香港での上場準備もあって、世界の大手監査法人の一つと、
600人もの人員と邦銀の10倍以上の費用を割いて当たっている。それだけやらなければ、国際社会では認めてもらえない。
いかにグローバル社会の一員になるかを、彼らは常に考えている」
--中国銀行や建設銀、工商銀といった主要行は欧米の金融機関の出資を受けていますね
「バンク・オブ・アメリカ(BOA)は建設銀に8・5%を出資し、19・9%まで増やせる権利を持つ。中国に自前の支店を持つより、
大手銀行に出資してビジネスを大きくし、出資分に見合った利益を得ようという発想だ。邦銀が(対中進出している)日本企業を対象に、
現地に100%子会社をつくる姿勢とは大きく異なる。中国の銀行も、銀行改革で日本の銀行に学ぶことが少ないと判断しており、
パートナーには欧米の金融機関を選ぶ傾向がある」
--共産党一党独裁と商業銀行のバランスは
「国有銀行の民営化の過程を、中国では『社会主義市場化(マーケタイゼーション)』と呼ぶ。政府がコントロールしながら、
国際社会で十分戦える収益力を備えようとしている。完全民営化はずっと先で、上場を果たした大手国有銀行は、
政府が当面70%近くを保有しており、50%以下の比率に下げることは当分ないと思われる」