07/12/18 22:55:07 cDiQNaGy
>>671-673
土屋貴志のホームページへようこそ
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【インターネット講座 「人体実験の倫理学」】
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第4回 日本軍による人体実験
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いやいやながら送り込まれた吉村のような研究者にとっても、
石井機関の研究施設は、研究費・設備・研究資材のどの点でも、
夢のようにぜいたくな場所でした。
(吉村寿人は、七三一部隊できわめて残虐な凍傷実験を行っていた)
研究費は湯水のごとくあり、高価な電気冷蔵庫が少し故障しただけで
修理もされずにたくさん放置されていたほどでした。国家総動員体制が
敷かれていた日本にあって石井機関は、そこで自分の研究テーマさえ
見つけられれば、制約なく研究に没頭できる「理想的」な環境に
あったのです。
これほど科学的で、大規模で、冷酷な人体実験機関は、歴史上ほかに
存在しません。しかも石井機関は莫大な経費によって支えられた
国家的プロジェクトであり、人体実験にここまで国家予算をつぎ込んだ国は
日本以外にはなかったでしょう。
暴露されればまちがいなく窮地に陥るような行動をあえて米国が
とったのは、思いつき的なナチスの人体実験が独占に値する成果を
ほとんど含んでいなかったのに対し、石井機関の人体実験は
(秘密が保たれたことも含め)それだけ独占に値する成果を上げて
いたからだともいえます。