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【>>186の補足-後編】
『THE NIKKEI MAGAZINE(日経マガジン)』
2005年10月号
-13頁~14頁-
「これを使えば、空飛ぶ自動車ができますか?」。2002年8月に、
日本航空の機長であり、NAVDAの主宰でもあり、ロケット開発の
父・糸川英夫の甥でもある糸川裕志(57)が、斉藤に尋ねた。エンジンの
形を見た瞬間に、VTOL車の姿が浮かんだのだ。「できますよ」。
新型エンジンが空飛ぶ車に応用することができると気が付いていた
斉藤は、事もなげに答えた。
小さいエンジンは、自動車サイズの機体にも搭載することができる。
斉藤は、模型を作った。地上走行時の幅1.9メートル、長さ5.5
メートル。三人乗りを想定している。12基のコアエンジンと24基の
ファンを積み、高度5千メートルを時速5百キロで飛ぶ。ジェットの
噴出方向を変えることで、飛び上がってから前に進むまでを制御する
仕組みだ。
多数のエンジンを積むために、「一つが止まっても墜落することは
ない」。コアエンジンとファンは全部で2百キログラム以下と軽量だ。
来年度中には、コアエンジンの試作品が完成する。「資金や人材など、
体制さえ整えば、5年以内に実用機ができる」。
糸川が主宰するNAVDAは、1991年に航空関係者が集まり
発足した。メーカーや研究機関、官庁出身者らが名を連ね、いざ開発
となれば、資金や技術面で協力する。会長は、糸川のヨット仲間と言う
石原慎太郎だ。