07/11/19 20:14:06 0
「いじめは、いじめられる奴が悪い」
つい3、4年前までは、こんな意見を聞く度に「それは違う」と激しく反論していた私だが、
今では「それもそうだな」と、がらりと意見が変わってしまった。
私も、平和と安全を貪る程満喫できる大人になった故に、弱者の視点を忘れつつあるのだろうか。
弱者の味わう抑圧と恐怖、それを知りながら自分の今の力ではどうしようもなく、他人も
助けてくれないもどかしさを忘れつつあるのだろうか。
しかし世の中は弱肉強食のジャングルの掟であ(り、それを辛うじて個々の人間の理性や良心や
愛情がブレーキをかけて成り立ってい)る。そう考えると、「いじめは、いじめられる奴が悪い」という
考えも「いじめっ子に隙を見せるな、隙を見せたが負けだ」という警告ならば、これもまた真と言えよう。
また、自分の我儘や甘えや悪事を正当に糾弾されたことに不満を持ち「いじめ」扱いして被害者
ぶることも、よくよく考えると多いものである。恥ずかしながら私も幼い頃そのような経験があった。
このような「いじめ」は自業自得である。否「いじめ」ではない。
そのような意味で「いじめは、いじめられた奴が悪い」という言葉が使われることがあることには、
私は年を重ねるにつれ納得がいくようになってきた。