06/11/20 17:41:45 0
順子は野獣たちの前で「キチガイ」になった。
うひ~・・・うひひひ・・・うひぃ~・・・と、映画やドラマで出てくる
典型的なキチガイのような声を発する。
四つんばいでぐるぐる周り、口を開け、だらしなく舌を垂らす。
その姿に、男達は全員、腹を抱えて笑い転げた。
「順子お前、最高!」
「おらおら!もっとだ!もっとだ!もっとだ!」
全てをあきらめた順子は、白目をむき、頭をぼりぼりかき、鼻をほじり、
ガニマタになって万歳をし、意味もなく垂直ジャンプをしながら、
ニホンザルのような奇声を発してみせた。
男達の爆笑は、文字通り気絶寸前だった。それほど迫真の演技だったのだ。
― この女には、もう、何をしてもいい!生きてる価値もない!ただの「玩具」だ!!
「キチガイ」を前に、元々慈悲の心などない野獣たちは、全員がそう確信した。
助かるために。許してもらうために。
自らの人格をも否定した命がけの「キチガイの真似」こそ、
順子にとっての死刑宣告となったのである。