07/09/22 00:14:03 wEMI+oYv0
そんな私の混乱をよそにその女性は記入を終えそそくさとその場を立ち去った。
しかし次の瞬間、更なる衝撃が私を襲う。
帳簿に記載された名前の苗字がHと同じだったのだ。
（・・・・・・・・・・身内かよ！？・・・・・・・・・）
まさにスタン状態である。
呆然と立つ尽くす私に更なる一撃が加えられる。
受付台の左手数ｍの所でHの声が
「どうも、叔母さん。」
Hの眼前には先程の女性がいた。
（おば！？・・・・マジ！？）
そしてその女性は優しくHの肩に手を置き
「本当に急な事で・・・・・しっかりせないかんよ。H君」
と・・・・
（・・・・・いや・・・・・・しっかりせんとイカンのはオバハンの香典袋の中やろ・・・・・）
しかも後から聞いた話、彼女は死んだ父親の実の姉であった。
他の身内も香典袋だけ出し中身は空とゆう人物が数人はいたらしい。
しかもその後の食事会に殆どの人間がパックを持参し
出された料理を全て持ち帰ったそうな。
あげく料理追加を申し出る者もいたらしい。
皆が帰った後のテーブルの上には
ガリィやパセリ一つ残っていなかったとゆう。
さらに私を驚愕させたのが
葬儀場に設置されていたスティックシュガー・コーヒークリーム・灰皿
挙句、壁掛け時計まで紛失していたとゆう話である。
げにまっこと恐ろしい一族である。