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差別戒名とは、死者の生前の社会的身分、家柄、職業などを意図的に
戒名に組み入れたものである。
一般的に戒名として使われない文字が被差別民に限ってつけられた。
そのつけ方は実に巧妙で、畜の隠し字(玄田)、栴陀羅(人間外の人間)、
異体文字、画抜き、創字、あて字などが、目じるしとしてつけられ、
特に被差別部落民については、「革」「僕」「屠」などと、生前の
職業を表したと思われる差別戒名が数多く刻まれていた。
特に長野では差別戒名の種類が多く、
「畜」「賤」「ト」「草」「朴」「僕」「非」「革」「鞍」「似」
「皮」「婢」「隷」などの文字が使われ、中には「穢」という字の
入った墓石もあり、「庭男」と書かれた戒名もあった。
「革」については「皮多(かわた)」という身分とかかわりがあり、
革を扱った仕事に従事していた人のものと思われている。