06/10/22 10:42:34 s7mlyU1w0
>>706
>>713
本題はここからです。
浄化センターの隣りの敷地、今はマンションや住宅が普通にありますが、
かつてここは横須賀最大の養豚団地でした。公郷が養豚事業の発祥の地ともいえます。
おそらく近くに屠場があったこと、汚水を流す川があることが理由でここが選ばれたのだと思います。
昭和30年に入ると年々宅地化が進み、畜産農家が悪臭公害として付近住民から
突き上げられ片身の狭い思いをするようになったので、この際付近に散らばっていた畜産農家の
家畜を一箇所に集め、浄水浄化装置も取り付け、公郷ゴミ焼却場の横6000坪の土地に市が大々的に
畜産事業の近代化を進めたのが昭和37年のことでした。
横須賀養豚組合(組合員15人)も協力し、今までブタの飼育場といえば木造でしかも糞尿にまみれたなかで
エサも食べるといった非衛生きわまるものだったのが、市農林水産課の指導で床をコンクリートで固め、
鉄骨ブロック造り、糞尿の排泄場とエサ場を完全に分け、寝場所も鉄パイプで仕切るといった非常に衛生的な
施設となりました(これを酪農国として有名な『デンマーク式』というらしい)。
人間サマでも木造ボロ屋の住人が多かった頃なので(横須賀は)当時はいかに近代的な設備であったか
とてもうらやましがられたとか。各畜産農家が市の援助を受けながらブタ小屋の改築を進め、
田中養豚場とか鈴木養豚場などと区分けされ一大畜産団地ができあがったのです。
この養豚団地の目の前をJR横須賀線が通るわけですが、窓があいていると非常に香ばしいにほひが車内に
流れ込んできましたねー。覚えている人も多いかと思います。
養豚団地内に普通に住んでいる家もけっこうあって、たぶん家族関係者でしょうが、とりわけ子供さんたちは
学校でお前んちブタ小屋かよ~、とかイジメにあわなかったのだろうか・・。
ここはブタがメインですが牛小屋も数軒あり、対岸の細い道の1画にもブタ小屋がありましたね。
今でもあるかどうか確認してませんが廃墟アパートのあるところです。