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[告発] デタラメ社保庁許せない!国家公務員共済年金は特別扱い
「消えた年金」問題で日本中が大揺れするなか、新たな年金のデタラメ実態が
明らかになった。民間の年金資金を運用するため、総額3700億円を投じて全国に
建てられた「グリーンピア」がアチコチで破綻してパーになっているのに、国家公務員の
共済年金は絶対に損をしない方法で運用されていたのである。
民主党の桜井充参院議員が国会で追及した事実には、驚きを通り越して呆れてしまう。
国民の年金(厚生年金、国民年金)が社保庁によって管理運用された結果、ゴルフ道具に
バケるなど目をむくようなムダ遣いが行われてきたのは周知の通り。一方、国家公務員の
給料から天引きされる共済年金は、財務大臣の認可法人「国家公務員共済組合連合会」
(KKR)によって管理運用されてきた。で、写真の「KKRホテル東京」(東京・大手町)など
全国に47の宿泊施設、35カ所の病院が建てられた。
しかし、バブルがはじけ、二束三文で売り飛ばされているグリーンピアと違って、
共済年金の施設では一円の損も出ていないのだ。そのカラクリはこうだ。
「そもそも建て方が違うんです。グリーンピアの建設資金には国民年金や厚生年金が
使われた。建設は年金資金の投資でした。建物は減価償却していくので、いずれ財産価値は
なくなってしまう。それがわかっていながら投資した。これに対し、共済年金の場合は
投資ではなく融資の形をとって、施設が建設されたのです。だから利息も入ってくるし、
相手が破綻しないかぎり、お金も返ってくる。社保庁の職員が入っているのは共済組合です。
民間のお金はムダ遣いするくせに、自分たちのお金は絶対に損しないような仕組みで
運用していたわけです」(桜井充氏)
社保庁のどうしようもない体質を象徴するような話だ。「他人さまの年金を預かっている」
という感覚が決定的にないのである。
「共済年金と国民年金、厚生年金を統合して財布を一元化しないかぎり、こうした無駄遣いは
解決されません」(桜井充氏)
社保庁のデタラメ、無責任は底なしだ。
【2007年6月8日掲載】
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