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橋本市の土地取引詐欺：元会社社長ら２人に猶予判決－－地裁 ／和歌山
旧高野口町（現橋本市）の土地取引を巡る詐欺事件で、和歌山地裁（田中伸一裁判官）
は２４日、詐欺罪などに問われた元産廃処理会社社長、金成煥被告（６０）＝堺市南区＝
に懲役２年６月、執行猶予４年（求刑・懲役２年６月）、弟で元同社役員、金近義被告
（４７）＝同市堺区＝に懲役２年、執行猶予４年（求刑・懲役２年）の判決を言い渡した。
判決によると、両被告は、産廃処理会社所有の山林を旧高野口町が約３５００万円で
買い取る意向を知り、奈良県五條市、同市議、山田澄雄被告（６０）＝同罪などで公判中
＝と共謀し、整理回収機構が設定していた山林の根抵当権を外そうと計画。五條市内の
し尿処理会社に３００万円で山林を売却したとする虚偽の登記手続きを進め、根抵当権を
抹消させた。山林は同町に転売され、差額の３２００万円が成煥被告らに流れた。
田中裁判官は「犯行は巧妙で、実質的利得も多額。債権の円満な回収という整理回収機構の
公的な役割を大きく損なうものだ」などと述べた。【安藤龍朗】
毎日新聞 2007年5月25日
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