07/02/09 13:38:37 mTmzRVqj0
4年程前、親父の借金のせいで、とうとう家族の人生を賭けた勝負になった。
面子は親父と、俺、やくざ×2。
やくざの方はかなり打てる(代打ちかも?)みたいで、牌捌きも綺麗で小手返しとか小技も上手かった。
半荘1回きりの合計点棒勝負、勝ったら親父の借金500万チャラ。
でも負けたら妹がAVに売られるっていう話だった。
緊張しまくりで手が震えて、牌を倒すのもバラバラってなるぐらいで、やくざはそれを見てニヤニヤしながら、
『おい、お前の妹はかわいいな』とか、『妹はアレか?処女か?』とか、プレッシャーをかけてきた。
南3で俺と親父の合計が30,000、やくざ組が70,000という状態で、親番は親父の分だけしか残ってなくて、
その親父の顔見たら、配牌取った時点でもう涙一杯でぐしゃぐしゃになってんの。
手にならないんだろうな・・・
多分、横で見てた妹も覚悟してたと思う。
そのときの俺の配牌が、一一二五六七九(37)69東白 ドラ南
俺も諦めかけたそのとき、見えたんだ・・・何かよくわからないけど、頭の中が真っ白になって、
それから光のトンネルをくぐって・・・
ツモ三、四、八、九、面白いように萬子が集まってくる・・・
そして海底、やくざの捨てた九を見て、俺は震えが収まった手で牌を倒した・・・九蓮宝燈!!
周りで見ていたやくざも思わず立ち上がり、そして奥にいた組長も立ち上がって、
パチ・・・パチ・・・パチパチ・・・・拍手・・・周りのやくざたちも、大きな歓声をあげていつまでも拍手をしてくれた。
あれから4年、めでたく還暦を迎えた妹が孫達に祝福されている。
あんな経験は二度とできないだろうな・・・