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高岡市
精神疾患1459人 情報流出
ウィニー通じ 派遣社員ＰＣから
URLﾘﾝｸ(www.chunichi.co.jp)
高岡市幹部とともに頭を下げて市側の責任について陳謝する橘市長（手前中央）＝２６日夜、富山県高岡市役所で
富山県高岡市の精神疾患の患者約千五百人分や富山市、砺波市の身体障害者などの個人情報が
インターネット上に流出していたことが分かった。いずれも各市の情報システムを委託するインテック（富山市）
の派遣社員の個人所有パソコンからファイル交換ソフト「ウィニー」を通じて流出した。流出した情報が
悪用されたとの報告はないという。
富山、砺波の身障者情報も
流出したのは、精神保健福祉全般の相談や診療業務を扱う「富山県心の健康センター」（富山市）と
高岡市が管理している千六百三十四件、千四百九十五人分（二〇〇三年六月時点の登録）の氏名や病名、
住所などの個人情報。富山市の身障者情報は四人分、砺波市は十四人分、射水市は福祉金の
支払いデータ一人分。高岡市のデータは医療費助成を受けるため患者が市で申請し、県厚生センターを
通じて心の健康センターで集約している。
個人情報を流出させたのはインテックの取引先からの二十代の男性派遣社員。今年五月末から
六月初めにかけて自宅パソコンにデータを持ち込んだ。パソコンにはウィニーがインストールしてあり、
ウイルスに感染したため情報が流出した。
高岡市によると、〇三年に市の福祉システムを改修した際、正常作動するか確認するデータとして
インテック側に個人情報をそのまま提供した。高岡市の内部規定では、データを外部に提供する際、
データを編集して渡さなければならない。さらに、システム改修が終わった段階でインテック側の
情報消去を確認しなかったと市として落ち度を認めた。
二十六日夜に会見した橘慶一郎市長は「大事な市民の情報が流出したことは重大で、一人一人に
深くおわび申し上げたい」と陳謝。インテックが所有する同市の個人情報データをすべて消去したことなどを明らかにした。
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