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原油ドル建て表示の時代は終わる?
サウジアラビア、クウェート、アラブ首長国連邦、カタール、オマーン、
バーレーンという「湾岸諸国会議」(GCC)を構成する6つのペルシャ湾岸
産油国は、合計で世界の石油の22%を産出している。だがその一方で6カ国
は、軍事的に弱く、安全保障をアメリカに頼らざるを得ない。6カ国は、アメ
リカに守ってもらう代わりに、通貨をドルに連動(ペッグ)させ、石油を売っ
て貯めた巨額の資産をドル建てにしてアメリカで運用し、金融面でアメリカを
支えてきた。(クウェートは今年5月にドルペッグをやめた)
最近のドル安で、通貨をドルペッグしている湾岸諸国ではインフレがひどく
なっている。湾岸ではユーロ圏からの輸入が多く、インフレに拍車がかかって
いる。アメリカは不況に突入しそうで利下げを繰り返しているが、湾岸諸国で
は景気が過熱しており、本来は利上げが必要だ。だが、通貨をドルにペッグし
ている以上、アメリカが利下げしたら湾岸5カ国も利下げしないと、5カ国の
通貨が過剰に買われ、ペッグが外れてしまう。