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Showdown in Paris By David Frum Posted: Wednesday, November 21, 2007
(AEI)パリの対決(概略、要旨) Byディビッド・フラム
イランの核開発危機の行く末は、パリの交通ストライキの決着にかかっているのかもしれ
ない。今起こっているフランスのストライキは1955年のストライキを思い出させる。当時
選出されたばかりのシラク大統領はフランスの潤沢な社会福祉と息の詰まるような規制が
フランス経済の成長に影響しているとして穏健派のジュぺ首相を選び、穏やかな改革案を
提示した。ストライキが勃発してジュぺ首相は組合側に妥協し、政府の支援するパリの公
共住宅を認め、彼の改革案は挫折してクレディビリティは地に落ちた。その後の12年間、
シラク首相の下でフランスの経済競合力は次第に低下していった。
サルコジ大統領はこの事件を良く覚えているはずで、ジュぺ首相の敗退に学んでいるはず
であるが、彼はしかしもうひとつ、別のことを知っている:ストライキはフランス大統領
を罷免できない。もし、それに良く対処できれば大統領の権威を高め得る。
1981年のレーガン大統領の就任直後に、アメリカでは航空管制官の違法なストライキが起
こった。レーガン大統領は航空管制官を解雇し軍に航空管制を代替させて航空システムを
維持した。
労組からの、そうした対決に直面した大統領というのはハリー・トルーマン大統領が第二
次世界大戦終結時に炭鉱労組からのストライキに直面して以来のことであった。レーガン
大統領の毅然とした政策は成功し、レーガン政権の支持基盤の強化に結びついた。