07/11/19 06:22:16 傘 w9HkIzdQ
おはようございます。
中央銀行の仕事は紙幣を発行し、市中の資金量(マネーサプライ)と金利政策により
国家経済を安定させることですね。
中央銀行から見れば、国債の発行は、市場からの資金吸収と資金の固定化という
側面を持っています。
以前は、公定歩合により銀行の銀行として銀行に直接貸し出す金利と資金量で調整して
いましたが、銀行間金融市場の拡大で誘導金利を調整する形に変化しました。
国債特に長期債の場合、一度に償還期がくるわけではありませんので順番に償還
してゆけばよいのです。
逆に短期債の場合、償還期を短期で迎えるために頻繁に資金需要が生じることになります。
自国通貨建ての場合、最悪中央銀行は資金供給(刷る)ことでその償還は可能です。
しかし、固定化されていた資金が流動化しますので、資金過剰状態となります。
吸収するためには国債の発行が必要ですが、引き受けてがいなければ吸収できません。
ここで、他国通貨に対する通貨の急落が発生します。(通貨危機)
短期の外国通貨建て債が増加しているというのは、ここに危険性があるわけですね。
日本の国債の場合、低金利にも関わらず外国人投資家の割合が急増しています。
(この2年の間に、3%から6,8%に増加しました。)特に長期債に人気があるようです。
これは、安定性と長期的な円高を見越しての買い入れという見方が主力です。
逆に韓国の場合、外貨建ての短期債権が増加しています。
どちらが危険か、よく考えればよくわかることであると思います。