07/10/04 00:07:49 am8qRgJZ
>>89
アメリカの狡猾さといえば、戦後の宣撫工作というんでしょうか? これは凄いと思う。徹底していた。
ジョン・ダワー著「敗北を抱きしめて」 副題が「第二次大戦後の日本人」 ピュリッツァー賞受賞し、ベストセラーとなった本。
この本の中にどんな検閲をしたかについて大変くわしく載っていました。
出版、放送、映画などありとあらゆる面で検閲があった。削除あるいは掲載発行禁止の対象になるものは。
「・SCAP(連合国軍最高司令官総司令部)批判
・憲法批判
・米国に対する批判 ・ロシア、イギリス、朝鮮人、中国に対する批判。その他の連合国に対する批判
・日本降伏後のロシア人及び中国人による日本人戦争捕虜および民間人の取扱いに対する批判
・戦争擁護のプロバガンダ(戦争、および戦争における日本の行動を、直接あるいは間接に擁護する
いかなるプロパガンダも)
・軍国主義、国家主義のプロパガンダ
・封建的価値の賛美
・親交(とくに連合軍兵士と日本女性との親密な交際を指す)
・占領軍に対する批判」
全部ではありませんが、こんな感じで自分がびっくりしたのは、強姦など米兵による犯罪や、
占領軍のかかわる売春、混血児といった問題もダメ、ってことと、
もう一つ、たぶんサハリンや満州での悲惨な出来事だと思うのですが、
これについての批判も検閲されていたんですね。
原爆についてははっきり禁止はされていませんでしたが、タブーであると口から口へ伝わり、
「結果、直接の検閲と広範な自主規制とが結びついて、この関連の著作はほとんど完全に姿を消した」
そして原爆の破壊による視覚的記録は、徹底的に隠微されたそうで。
とにかく詩や漫画にいたるまで非常に神経質に上記各項目を削除や禁止をしています。
「ほんのかすかでも戦争を思わせる表現に対する検閲官達の過敏さは異常なまで」だったと。
講和後は、占領は終了し、こういった検閲もなくなったはずなんですが……。