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【一筆多論】継承される「新幹線技術」 縣忠明
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歴史に残る機械や技術を後世に伝えるために、日本機械学会が初めて認定した25件の「機械遺産」の
中に、初代新幹線の0系車両も入っている。技術立国日本の象徴ともいえた0系だけに当然の選出であ
ろう。この礎を糧に、その後の新幹線は進化を続けた。
昭和39年10月1日朝、東海道新幹線の0系車両「ひかり」が発車した。時速210キロという高速運転に
日本中が目を見張ったが、当時の国鉄技術陣にとっても、これは画期的な出来事だった。
鉄道の歴史をみると、原則的に運転士が線路脇にある信号機を見るなどして、安全を確認しながら運行
してきた。だが、高速運行する新幹線では信号機が見えるはずもない。新幹線の運転士は「雨の日の夜
なんか何も見えませんよ」とこともなげに言う。
ではどうして安全運行を保っているのか。国鉄総裁の十河信二、技師長の島秀雄が引っ張る当時の技術
陣は「信号機を地上ではなく、運転席に置けばいいではないか」にたどりつく。ATC(自動列車制御装置)
の導入である。運転席で信号が見られれば、飛行機の計器飛行と同じに、視界ゼロでも安全運行ができる
わけだ。