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渡部恒三先生の話(日記6月22日分)
URLリンク(www.election.ne.jp)
会期延長を可決した今日の本会議の前に聞いた、代議士会での渡部恒三先生の話には驚いた。
渡部先生は昔、自民党時代に国対委員長をされていたことがあるが、その職責の期間にたった一
度だけ、強行採決をやろうとした。予算に関してである。そして、それを自民党総務部会で諮ったと
ころ、ある代議士が手を挙げ、強行採決に反対して、こんなカッコいいことを発言したのだという。
「予算と民主主義と、どちらが大切なんだ!」
民主主義というのは、言うまでもなく多数決で決まる。しかし、もしそれで多数側が何でも少数意見
を無視して決めるのであれば、選挙で多数が決定すれば、あとは議会が不要になる。だから、国会
というところは、野党の意見を国民の声として、多数の与党が真摯に耳を傾ける場なのだ。そういっ
た、与党の矜持のようなものが、古き良き時代の自民党にはあったというのだ。
その発言の主が、今の衆議院議長、河野洋平氏である。強行採決14回、そして先日の懲罰委員会
での全く常軌を逸した与党の行動を追認してしまった河野議長は、今日の渡部恒三先生の披露した、
ご自身の若き時代のエピソードを覚えていないのであろうか。衆議院議長権威の失墜であり、民主
主義の劣化である。