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【ニュース】 比日系２世 ３００人余が判明
この調査は、日本政府の第４次調査としてことし６月から行われたもので、
調査委託を受けたフィリピン日系人会連合会のカルロス寺岡会長が、
１６日、マニラの日本大使館で山崎隆一郎大使に報告書を提出しました。
それによりますと、戦前、フィリピンに移民として渡った日本人と現地の
女性との間に生まれながら証拠が乏しく身元が確認できていなかった
日系２世１１００人のうち、現地での聞き取り調査をもとに日本に残っている
父親の戸籍などを調べるなどして、新たに３１３人の身元が判明したという
ことです。これによって、こうした２世とその子どもたちが日本に定住する道
が開けたことになります。一方で、今回の調査でも身元を確認できなかった
人がまだおよそ７８０人おり、戦後６０年がたち高齢化が進むなかで、
こうした人たちへの救済をどう行うかが課題となっています。
中国残留日本人孤児の国籍取得を長年支援し今回の調査にもかかわった
東京の河合弘之弁護士は、「日本の戦後処理のなかで一番遅れていると
いえるフィリピン日系人の問題を未完のまま終わらせてはならない」
と話しています。
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