04/12/17 12:13:01 Dqvj5iB0
>>236
ある程度成熟した社会においては、
「人は何をしてよいか、あるいはしてはいけないか」
「人は何をなすべきか、なさざるべきか」
これらを区別する基準が、慣習として根付いている。「常識」といってもよい。
これらのなかに、個々の人間の放縦を抑制するための倫理、道徳が自然に含まれることは自明であろう。
何のことはない、「制限の原理」とはこれのことである。
ちなみに日本に「権利」という言葉が生まれたのはおそらく明治以降であると思われるが、
上述したとおり、人の行動の是非を決定する基準はあったのだ。
よって「権利」という言葉そのものの歴史は浅いが、その内実までが存在しなかったわけではあるまい。