04/12/13 00:55:46 86GF33OF
>>187
歴史の中で正当性を認められてきた権利は、常に制限の原理とともにある。
自らの権利の正当性の根拠を歴史に求める以上、義務もまた然り、ということになる。
「人権」はそうではない。
まず「他者の人権を侵害しないこと」が制約の限度、といっても「人権と人権の衝突」とでも呼ぶべき事態は,そこかしこで起こっているではないか。
プライバシー権と知る権利・表現の自由の衝突然り、環境権と生存権の衝突然り。
かくのごとく人権の内実が定かではない以上、
どの程度のことを「他者の人権に対する侵害」と見なすかということからして流動的である。
このことは、人権が「個人を守るもの」から「自由を破壊する凶器」に容易に転落することを示している。