05/03/31 10:41:17 6wk49XtG
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恥じらいなき社員の職場破壊 成果主義のストレス
「今の成果主義は、目標の自己管理などを通じて、かつて上司がやっていた
仕事の段取りや割り振り、その達成度の説明責任までも部下につけ回し
している」
勢い、不言実行型より有言不実行型の方が評価される。
上司がしっかり査定できないと、部下にモラルハザードが広まるという。
そう。成果主義では、上司の質こそが問われている。
上司の目に曇りがないなら、自己宣伝ばかりの社員、インチキする社員が
出世するはずはない。が、現実は必ずしもそうでないし、そう信じている人も少ない。
そうした成果主義の性質からか、慶大の金子勝教授によれば、米国では、
部下が上司を殺す「上司殺人」が年100件も起きているという。
逆に、日本では最近、部下が飲酒の誘いを断ったことに腹を立てた上司が
暴行を加え、車ではねたとして、殺人未遂容疑で逮捕される事件が起きた。
終身雇用が保障されていた時代には、異動まで我慢していれば済んだが、
今は自分の悪評をあからさまに言われると、給与や昇進に反映されかねない」
だから、過敏にもなってくる
従来、人々が連携してきたのは「飢え」への恐怖だった。
一緒にならないと食いっぱぐれるという恐れ。
一人でも何とかなると思えば、相手の気持ちを分かる必要性は薄くなる、というわけだ。
本格的な飢えを経験した最後の世代は昭和ヒトケタ生まれ。
その子ども世代は、飢えの体験はないが、親から貧乏への恐怖を植え付けられた。
だが、団塊ジュニア世代に象徴される今の若者たちには、それもない」
自己責任、個人主義の時代―。恥じらいのない人が増えるだけでなく、
何を「恥じらい」とするかという価値観さえ揺らいでいきそうだ。