03/12/03 23:33 1cS46fNy
>>827
HIV(エイズ)に感染してみるのも、なかなかスリングで楽しいものです。
まず、息切れや発熱、肺炎など様々な疾患とともに、貴方の眼前に墓石の
ビジョンがビヨーンと近づいて来ます。特に感染告知を受ける瞬間は、
恐怖はジェットコースターが昇りつめたときのように最高潮に達します。
次に、医者や福祉関係の方々が厚い同情をもって、「大丈夫大丈夫、そん
なにすぐには死なないから」と励ましてくださいます。服薬を開始した後は、
場合によってはクラクラするような目眩や悪夢、激しい下痢や嘔吐感を味わ
いながら、孤独感に苛まれるようになります。お仲間を求めて福祉関係の
団体などに出入りするようになると、生活保護や障害者年金をせっせと貯え
ながら、他方でアルバイトに勤しんでいる感染者の姿も目にするようになり、
その逞しさに唖然となるのも結構楽しいものです。この頃になると、「自業
自得」や「運が悪かった」などという言葉も何の足しにもならないことを悟
ります。HIV感染者の障害者枠における就職活動は困難を極め、障害者の
就職大会では、車イスの障害者や耳の不自由な方々と一緒になって、採用の
席を巡って走り回ることになります。恋人探しに至っては、「俺、HIV感染
者だけど付き合ってくれる?」と正直に言うと、十中八九断られます。それ
を感染のせいにするか、貴方自身の魅力のなさのせいにするかは、貴方次第
です。その経験もこの経験も、きっと貴方を逞しくしてくれることでしょう。
それでは、貴方がこちら側に来られることを楽しみに待っております。