03/12/26 18:12 OvbyBcAO
>>988-989
乃木大将、釣りバカの社長じゃなかったかな?
無駄に兵員を損耗して、田舎の風景にも葬式行列が絶えることがない。陰惨な風景描写が続く。
でも乃木大将の魅力的で純朴な人柄と針のムシロ。「今乃木を解任したら乃木は死ぬ」
といって解任を拒否する明治天皇(生前の三船)もよかったし、
膠着している戦線に、後からきた児玉(丹波哲郎の若い頃)が「敵は味方のいるとこにも
大砲うちこんどる。こっちも同じことせい」というんだけど「陛下の赤子にそんなことできん」という
参謀に「陛下の赤子を散々無駄死にさせたのはどこのどいつだ!」と一喝するのもかっこいい。
そんな中にも最前線ではロシア兵と日本兵の下っ端同士の交流も描かれてたりして、
本当にこころにくい演出なんだな。
ほんのちょっとだけネタばらしすると、
若い頃の葵輝彦がロシア文学専攻の学生の役で、ロシア人を侮辱する嫌露厨みたいな政治家の
講演会でブチ切れて「漏れは今回徴兵されてるんでロシアと戦うが、
トルストイやドフトエフスキーを生んだ偉大なるロシア民族を尊敬もし憧れてもいる。
しかし武士として国のため堂々と恥ずかしくない戦いをするつもりだ」と叫んでしまう。
で、徴兵された後はロシア語通訳として捕虜の尋問にあたるが、日本の将校が最大の敬意を払ってるのに
「偉大なるロシア帝国は東洋の黄色いサルどもに負けるわけがない」とかなんとか
悪態つくばかりで、あまりの罵詈雑言に通訳を拒否、捕虜をぶん殴ってしまい、逆に叱られる。
(続く)