03/08/19 02:10 mbDtXu6S
(917の続き)
「暖かい涙、感動の涙」より抜粋
飛行機の中で、暖かい涙が頬を伝った。止められなかった。離れる
のは悲しいが、決して悲しみの涙ではない。この1ヶ月、たくさんの経
験ができて幸せだったが、決して喜びの涙でもなかった。それは感
動の涙だった。日本では感動的な経験をたくさんした。これまで旅し
た国の中でも、心に残るものひとつになるだろう。最も印象的だった
のは、日本人だ。日本人が私をどんなに暖かく扱ってくれたかは表
現できないほどだ。南米もアフリカも人々はとても素晴らしくて大好き
なのだが、日本ほどの扱いを受けたことはなかった。そしてなんとい
っても隆の家族。なんて素晴らしい家族なのだろう。私のことを本当
の家族のように扱ってくれた。
日本人は外国人を好きじゃないよ、と誰かが言っていたが、それはま
ったくの嘘っぱちだ。これまでに50カ国以上の国々を訪れてきたが、
ここまでよくしてくれたのは日本人だけだ。日本人と同じくらい、すば
らしくて、フレンドリーで、正直で、思慮深くて、頭のいい人間には会
ったことがない。きっとあと100年経っても、私は日本で貰った全て
のものに恩返しすることはできないだろう。でもこれだけは言える。あ
らゆることにありがとう、と。
「どうもありがとうございました」。