05/03/05 16:46:56 5HdEqQ1P
そもそも当時は、環境・エネルギー問題などが本格的にクローズアップされたばかりで、
今よりもヒステリックに騒がれていた時代なんだよ。
「石油はあと20年で枯渇する」なんて話もあれば、「惑星直列により天変地異が起きる」
なんてオカルトめいた言説も大真面目に論じられていた。
人口爆発や食料問題、核問題を指摘したのも「ノストラ」が最初ではない。
そういう風潮において、「ノストラ」「日本沈没」「地震列島」といった災害・終末物は
不安を煽られるのが好きな一般国民のニーズに合致していたわけだ。
で、今現在どうなったかと言えば、代替エネルギー技術は格段に進んでいるし、
オゾンを破壊すると言われているフロン製品も市場からほぼ姿を消した。
廃棄物の処理方法や二酸化炭素の排出量も厳しく規制されている。
むしろ、いたずらに不安を煽り騒ぎ立てていただけの当時よりも、
具体的な環境対策方法が国家・世界レベルで次々と取り決められ、
それが国民生活にも浸透しつつある(ゴミの分別など)現在の方が良くなったとも言える。
もちろん当時から解決できていない課題は今でも山積みだが、
この映画が今の事態を予見し警告していたというのはちょっと違うと思う。