06/11/11 02:49:19 gWMMMXQo0
2.3.1. 磁気閃光
交流磁場の人体へおよぼす影響として、まず磁気閃光(magnetophosphene)をあげることができる。
磁気閃光とは、交流磁場に頭部が曝露されたときに光が見える現象である。
この現象は1896年、フランスのD’Arsonvalによって初めて報告された。
その後、磁気閃光は興味のある現象として追試がなされ、磁気閃光の特徴が次第に明らかにされてきた。
1910年、Thompsonは、50Hz、100~140mTの交流磁場中で磁気閃光を再現させ、
視界の中心よりむしろ端の方がよりはっきりと明暗の振動する無色の光を知覚すると報告した。
MagnssonとStevensは1911~12年、さらに系統的な実験を行い、磁場の周波数によって知覚し得る閃光の強さが違ってくることを見いだした。
LovsundとObergらは労働環境での磁場の安全性を検討する立場から磁気閃光を取り上げ、
人体へおよぼす磁場影響を研究する実験モデルとして磁気閃光が適していることを指摘し、その特性を調べた。