04/10/28 11:36:52 O0Oy6DV0
ラーメンをすすっていた私はふと視線を感じ顔をあげた。
そこには、仲居と思われる数人のグループがいた。仕事が終わり、夜食でも食べに来ているのか。彼女たちの前にはすでに空になったラーメンの丼が並んでいる。
誰はばかることなく、勤める旅館の従業員仲間の愚痴話に夢中になっている。
その中のひとりの女がじっと私を見ていた。そのテーブルにいる他の仲居とはあきらかに雰囲気が違う。
すでに三十路には手が届いているだろうか。艶めかしい色香が漂っている。
その服の下にあるであろう妖艶な肢体が私の脳裏に焦点を結んだ。
私はその脳裏に浮かぶ芳醇な果実と、視線とに絡めとられしばらく目をそらすことが出来なかった。
そう、これが、私と彼女との老神での最初の出会いである…