04/04/17 01:08 FhGfXLVC
女房と子供を抱えた中年男はどうやって自分の身の振り方を決めればいいのか、という話を書く。表現を変えれば、
「いちいち自分で決めるより女房が決めたほうがよい」
という男の人生のサンプルである。
平成16年、中日ドラゴンズ新監督に落合博満が就任した。落合は下積み時代に「落合流右打ち神主打法」という術を編み出した。俺流と言っていい。
しかし、いくら俺流でも監督就任は自分で決めなかった。
「女房が決めました」
字数にして8文字。たった8文字が中年男の人生を決定してしまうのだ。私はこの日本プロ野球史上最大の好プレーに唸る思いである。人生回り舞台、自分が中心で世の中は回らない。だったら女房が決めた方がうまく行く。
オープン戦でわずか一安打で敗れたときも「選手が野球するんですから私は何もしてません」。開幕戦で移籍以来2年間公式戦登板のなかった川崎憲次郎投手を起用しても「勝負は夏場以降ですから」。監督はベンチでいつもニヤニヤしてればいいんだなぁ。
因みに、就任決定後名古屋に向かう落合に女房とこどもはういろうを買って来てと注文したそうだ。男の一世一代の晴れ舞台にういろうのお土産。女房が男の人生を決めさらにオチまでつけてくれると言うのか。