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【国際】"日本を貶める?" 中国の「日本への内政干渉・政治工作」が明らかに…CIA
・中国が1970年ごろから日本のアジアでの影響力拡大を防ぐために、あえて
日本の内政に干渉し、日本の軍国主義や帝国主義の復活を宣伝するプロパガンダ
工作を本格的に開始したことが、このほど解禁された米国中央情報局
の秘密文書から21日明らかとなった。
七〇年十一月の「共産中国の国際姿勢」と題する文書では、「北京政府は日本の
内部問題への限定的な干渉を進めることを決め、軍国主義復活という帝国主義的な
日本の亡霊を掲げる集中的なプロパガンダを開始した」と述べ、この宣伝工作は
「アジアの伝統的な日本へのおそれをあおり、日本の影響力を断つことも目的と
する外交政策上の策略」だと断じている。つまり、米国としては中国の対日宣伝の
非難は事実に反する「亡霊」づくりとみていたことが明らかにされている。
文化大革命の最中にあった当時の中国共産党首脳が日本に対しそうした動きを
とるようになった背景の説明として、文書は(1)日本は顕著な経済実績とアジア
での積極的役割拡大に向けた米国の支持により、北京にとりアジアで特別な存在と
なった(2)北京は日本の潜在的な軍事力と大東亜共栄圏復活への意図に懸念を
抱き、とくに六九年十一月の佐藤・ニクソン共同声明での沖縄返還と日米同盟強化
でその懸念を高めた(3)北京はこの声明が日本のアジアでの影響力拡大を奨励
したとみて、日本が米国がアジアから撤退した場合に経済や軍事で中国を抑えて
アジアでの主導的立場に立つことを恐れ、とくに台湾の保護者となることを阻止
したいとしている-などを指摘している。
中国の対日工作の内容について「日本の指導者、政治、アジアでのいわゆる
野心などに対する硬直的で、口汚い攻撃的なプロパガンダ」と述べる一方、
中国が日本への非難を激しくするのは「日本国内での中国側の政治的資産や
テコが大幅に減り、文革の過激な言動のために中国のイメージも極端に悪化
したため」、プロパガンダが日本国内であまり効果をあげないからだ、と分析している。(一部略)
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