04/10/21 18:09:33 gAWvXGm4
20代のとき、バイクでの宿無しの旅にすごいハマってて、
大学の長期休暇のたびに国内のいろんな所で野宿したり優しい人の家に泊まったりして楽しい旅をしていた。
そういう旅をしていると、「知らない人に泊めて貰う」事にすごく鈍感になって、
「カベのある所で寝られりゃドコでもいーや」
位にしか思わなくなっちゃう。(たぶん同じ事してた人なら共感してくれるはず)
で、とある超田舎で野宿も出来ない所(野猿が出る)に辿り着いてしまい
どうしようかな、と思ってるところに
すごい優しそうなお爺さんが乗った車が 急停止してきて、
開口一番「ウチ、泊まれよ!」って言ってきた。
今、思えば、「いきなり『泊まれ』なんて言う人初めて見たな…」ってちょっと疑ってた。
完全に安心しきって、お言葉に甘えて泊まりに行ったら、予想通りのボロ屋。
でも、部屋に入ってすぐ物凄い大雨になったので、ツイてたなーって話しながら
地酒や山の幸をご馳走になり風呂もご馳走させていただいた。
風呂から出ると、雨脚も強まっていて、
「このまま2,3日泊まらせてもらうかな…」
って呑気な事考えてたら、俺の服がない。
爺さんに聞くと、「汚れてたから洗濯してやった。乾くまで俺の服を着ていろ。」って言われた。
その服は浴衣みたいな服で、外に出られるような服では無かった。
流石に、その勝手な行いにはかなり腹が立って、
「ドコに俺の服を置いてんだよ!大雨の日に洗濯したら出られねえじゃねえか!」
って激怒して、爺さんと揉み合いになりながら家中の部屋を探し回った。
部屋は居間を挟んで三つ。どこにも俺の服は無かった。