05/02/06 13:29:38 Mk/A1UYN0
喧嘩の男は答えた。
「ああ、知っているよ、この話だろ。
ある村の少年が丘の向こうからオオカミが来るぞ!と嘘をついたら、
村民が大慌てして面白かったから、少年は何度もオオカミが来るぞって嘘をついていたら、
しだいに村民はその少年の事を信用しなくなってしまった。
ある日、本当にオオカミが現れて、その少年がオオカミが来るぞ!と村民に言っても、
すでに誰も信用せず、逃げようともしなかったため、村民がオオカミに襲われてしまった」
その話を聞いて、空き巣の男は言った
「お前は、その話で得た教訓は何だ」
「だから、何度も嘘をつくと人から信用されなくなるぞ、と言う事だろ?」と喧嘩の男は答えた。
空き巣の男は、笑いながらこう言った。「それは素人の考えだな」
「じゃ、あんたの考えはどうなんだよ」と喧嘩の男は言った。
空き巣の男は、一呼吸置いてからこう言った。
「一番最初の嘘が一番効くんだよ」