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鮫島一門の呪い。
江戸時代にある地域を牛耳っていた鮫島一門という武家の名家があった。
彼らは、地元の農民たちを脅し米や作物を巻き上げていた。
少しでも立て付く様なことがあれば殺されることも日常茶飯事。
しかし、ある真冬の晩を境に彼らが村へ下りてこなくなった。
そのまま年が明け、鮫島家の親類に当たるものが道場を訪れると
そこには、白骨化した武士達の遺体の山があった。
その後、村人達の証言で鮫島一門が村へ下りなくなった前夜
数十人もの刺客が道場へ押し入ったらしいことが判明したが
その刺客たちの正体は一切判明しなかった。
この年、村に飢饉が起こり多くの村人が命を落とした。
辛うじて生き残ったものたちは、他の村へと移り住んでしまい
この村には誰一人居なくなってしまった。
この事件から数百年後の西暦2000年２ちゃんねる上に、
この生き残った農民の子孫と称するEOMという固定ハンドルの書き込みがされた。
その内容は、EOMの先祖が鮫島一門を全滅に追い込んだ人物であり。
彼の家系は殺した武士たちに呪われ、さまざまな事故や災難に見舞われているというものであった。
そして、彼の家には先祖が事件当時書き残した文書が残っており
その中に、例の村の場所が詳しく書いてあり、呪いを解くために近々この村へ行くということだった。
始めのうちは冷やかしの書き込みが目立ったが、中には村へ一緒に行きたいという者も現れ始め
最終的にEOMを含め六人が村へ行くことになった。