03/10/05 20:38 WyDTDG1x
>>703
>温かい食物など初めから必要無いと考え備えておかなければ多量の人手が必要でしょう
>ですが初めから温かい食物が必要と考え備えておけばさほど人手は必要ないでしょう
この点の認識は現実とズレがあると思われます。
兵庫県南部地震では、ボランティアが大量のお湯を沸かすのに数時間かかっても
ほんのりとしか暖まらずに大変困っていました。
消石灰を利用した暖かいモノというものであれば、それほど時間もかかりませんし、かつ
マンパワーを減少させずに食べることが可能ですが、自治体では数年毎の廃棄する非常食を
大量に保存しなければならず、そのコストを住民が納得するかどうかでしょう。
所属していた消防団経由で自治体に希望を提出しましたが、コスト面から検討が先送りされた
経験があります。
また、年齢や怪我、病気を理由とした災害弱者に対して暖かいモノさえ用意できればいいという
ものではないと判断すべきではないでしょうか?
むしろ、食事・医療等を含めた適切かつ広範囲に渡るケアが求められるケースであり、
同一視するべきではないと考えます。
津波を除き、建築物の倒壊が最も人命を損ねるのは、日本海中部から兵庫県南部地震までを含め
既に明らかな統計ですし、時間がかかるほど倒壊物下の要救助者の生存確立は減少します。
3日間という限られた範囲を想定した場合、暖かいモノを食べて鋭気を養い、救助活動に役立つという
ことは、残念ながら要救助者の死亡確率を上げるだけのものとしか思えませんが、どうでしょうか?
大規模災害発生後、自治体の業務密度と必要時間は飛躍的に上昇しますし、それに耐えられるだけの
体制が取られていない現状を考慮すると、やはり暖かいモノの用意は救えたかもしれない人命を
失うことに直結しているように思えてなりません。