09/04/01 23:57:54.52 BfKojSyKi
俺が支援していこう
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/04/02 00:02:08.53 zx7LBy580
恥ずかしかったので、話題を変えようと
「京子さんは彼氏とかいないんですか?」
などと適当に訊きました。
すると京子さんはにっこり笑って
「いないよ」
と答えました。
その笑顔がどことなくぎこちないように感じました。
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/04/02 00:08:48.24 zx7LBy580
「そういえば京子さんは…その、しょ、あ、いえ、あの、初めてなのですか?」
「初めてってなにが?」
そういって私をからかうように笑うと、私の頭を軽く撫でてくれました。
京子さんは意地悪な方です。
「その、え、えっちです…」
それを聞くと京子さんはキャベツを手に持ったまま少し固まってしまいました。
あぁ、何か聞いてはいけないことを聞いてしまったのでしょうか。
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/04/02 00:15:58.30 zx7LBy580
そう思いながらおろおろしていると、京子さんは
「いや、初めてじゃないわ。二年前に男の子とエッチしたことがあるよ」
「あ、あの、す、すいません」
「何で謝るのよ」
そういって京子さんはごまかすように笑いました。
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/04/02 00:26:55.32 zx7LBy580
「でもねぇ、そのことはエッチした後すぐ別れちゃったの」
「何でですか?」
私は本当に余計なこと聞きいです。言った後にちょっと後悔しました。
大体人の初エッチに首を突っ込むなんて、このときの私は何を考えていたのでしょうか。
弁解させてもらうなら、その、京子さんの初エッチが私だったらとても素敵だなあ、などとも考えていたのです。
本当に私は悪い子です。
「んー、何か合わなかったの」
何となく嘘だと思いました。
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/04/02 00:28:58.78 dOdr4uRAi
二人ともかわいいなぁ
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/04/02 00:35:17.26 twnRmTNY0
保守 して寝るおやすノシ
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/04/02 00:35:54.56 zx7LBy580
「女の子を好きになったのはいつからなんですか?」
京子さんはきょろきょろしながら
「ねえ、何か視線感じない?」
と聞いてきたのですが、そんなものは全く感じません。
話をごまかされたのかと思ったら
「ああ、ごめんごめん。えっとなんだっけ?ああ、思い出した。
女の子好きになったのはね、ホントは前の彼氏と付き合う前からだったのかもしれない」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/04/02 00:44:16.25 zx7LBy580
>>44
おやすみノシ
「そうなんですか?」
「うん、たぶん。その子、ちょっとなよなよしてて女の子っぽかったんだけどさ、っていうかそれで付き合ったのかもしんない
でも結局合わなかったんだ。なんか違うなって。体の相性とかそういうレベルじゃなくて。
そんときに、ああ、自分は女の子が好きなんだな、って確信したんだと思う。」
それも完全な正解―彼氏と別れた原因―ではないんだろうな、と思いました。
おそらく京子さんは気づいていないのだろうけれども、それは違うような気がしたんです。
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/04/02 00:49:09.22 6JXwYB9JO
なんという俺向けのスレ
続けたまえ
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/04/02 00:53:48.79 zx7LBy580
「結城は何で?」
「え?」
一瞬意味がわからずぽかんとしてしまいました。
「何で女の子好きになったの?」
「きょ、京子さんが電車の中で、その、ああいうことをしてきたのが始まりじゃないですか」
私は赤くなりながらそう答えました。
「それもそうだね」
といって京子さんは笑いました。
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/04/02 00:58:27.61 ltWyTsH8O
私も見てます
頑張って
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/04/02 00:59:11.95 dOdr4uRAi
寝る前にこのスレにであえてよかった。
明日起きるのが楽しみになった。
ありがとう。おやすみ
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/04/02 00:59:19.32 zx7LBy580
そのころには京子さんの買い物かごには食材がたくさん積まれていきます。
京子さんはたくさん食べるのですね、などと間抜けな質問をしたら
「あのねえ、今日の分だけじゃないの」
と若干呆れたように微笑みました。
私は大抵会社で出されるお弁当を食べてから帰るから自炊をあまりしないのでそういう感覚があまり良くわからないのです。
本当に恥ずかしいことです。
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/04/02 00:59:59.97 zx7LBy580
京子さんの家に着いたころには、もうあたりはすっかり暗くなってしまっていました。
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/04/02 01:04:37.23 zx7LBy580
B
しばらくその子を抱きしめていました。
するとよほど疲れていたのか、気持ちよかったのか―そうならば嬉しいのですが―その子は寝てしまいました。
しょうがないな、と思いんがらも微笑ましい気分になりました。
その子が寝てる間に、鞄に名前が書いてあるのがちらっと見えました。
この子は結城という名前だそうです。
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/04/02 01:11:45.77 zx7LBy580
「結城?」
終点が近づいて来ていたので結城を抱いたまま声をかけました。
すると結城は寝ぼけたような、声で
「あ、はわゎ」
と驚きました。
その様子が何だかとても愛らしかったのでキスをしました。
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/04/02 01:19:12.23 zx7LBy580
結城の唇はとても柔らかく、何だかこのままキスをしてれば結城とまじりあってしまうのではないかと、そんな気さえしました。
キスをするのは初めてだったので、何だか頭の中がとろけてしまいそうでした。
結城のほうから熱烈に求めてくるのが印象的でした。
でもキスをしている間中―電車がすいてきたので仕方がないといえば仕方がないのですが―視線を感じて、少し心地悪かったのが残念です。
それから自分の名前を言ってなかったことを思い出し、
「京子」
と言いました。
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/04/02 01:24:08.68 zx7LBy580
言ってからちょっと唐突すぎたかな、と思っていたのですが、結城は理解してくれたみたいで、
「そういえば京子さんは何で私の名前を知っているのですか?」
と聞いてきました。
「鞄に書いてあったよ」
と教えてあげたら、顔が真っ赤になりました。
まあ、別にそんなに恥ずかしいことではないと思うのですが、なんだかそんな姿がかわいらしくて特に何も言わず眺めていました。
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/04/02 01:33:58.23 zx7LBy580
それから何となく結城を抱きしめたくなって、本能のおもむくままに抱きしめました。
すると、ぐうぅ~とかわいらしい音がおなかのあたりからなってきました。
私は別段おなかも減っていませんでしたし、結城の顔が真っ赤だったので、音の出どころはすぐにわかりました。
そういえば家にある食材とかも少なくなってきたな、と思って
「買い物いこっか」
と提案しました。
そのころにはもう終点でした。
実は先ほどからまとわりつくような視線を感じていたので、少し開放感がありました。
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
09/04/02 01:45:16.49 zx7LBy580
買物の途中、結城が不意に
「京子さんってお仕事はモデルとかですか?」
と聞いてきました。
私などはしがないOLです。そんなわけがありません。
なので
「ふふ、上手ね」
といって結城のほっぺたをつついてあげました。
結城は頬を赤く染めて「あ、いえ、そんなつもりでは…」などと小声で呟いていました。
本当によく赤くなる子です。