09/03/01 10:19:42.19 I2a9acLH0
灰色の、宙と大地の際に僕は立つ。
光が見える。
青く燃え立つ、神々しくその偉容を僕らに見せ付ける、涼宮ハルヒの使徒であり分身とも呼べるそれ。踊るように腕を振り抜き、建物を貫き、創造主は被造物を破壊する。
神の人は美しい。
僕はこの閉鎖空間に侵入するとき、いつも郷愁にかられる。来るべき場所に来た、ここが僕の還るべき場所だとさえ思う。それは錯覚だろう、誰に言われるまでもなく分かっているのだけれど。
この閉鎖された世界が、僕には愛しくてたまらない。
骨を埋めるときは、この冷たい空の下がいい。出来れば雨が降っている日に。
閉鎖空間が解けて、銀色の雨が降り注ぐなかに、この瞼を閉じることさえ出来たなら……。