09/01/15 20:34:24.05 qMQTCGS50
ありがとうおじいさん、おばあさん、旅が終わったら。お礼のハガキとお菓子を送ります。
そして旅が終わって、
おかずのりがかずのりになったら必ず会いに行きます。
～ ～ ～
３ヶ月が経った。
雪はすっかり溶け、乾いたアスファルトが顔を出している。
ハンドル操作を誤らない限り溝に落ちることもないだろう。
カズノリは愛車のラシーンに乗って、山の中へ向かっていた。
後部座席には菓子折りとうまい棒。今日こそ、お礼に行くのだ。
「宛先不明？」
旅から帰って郵便受けを確認したカズノリは目を疑った。
旅先で購入した絵葉書に感謝の念を込めておじいさんに手紙を出していた。
それが宛先不明として自分の家に届いていたのだ。
「まさかそんなはずは…」
荷物は車に置いたまま家に上がり、パソコンの電源を入れる。
グーグルマップに住所を入力すると、確かに脱輪した場所の近くが表示された。
おじいさんが書いてくれた住所はまだ手元にある。
住所を書き間違えて出したわけではなかった。
電話番号を聞かなかったので、住所も宛先不明とあっては連絡がとれない。
雪が解けるのを待って、カズノリは直接お礼をしに行くことにした。
（省略されました……続きを読むにはワッ（ｒｙ）