【ウイグル】金子秀敏「日露戦争とウイグル人」 東トルキスタン独立運動の源流をたどると日露戦争がある 毎日新聞[07/30]at NEWS4PLUS
【ウイグル】金子秀敏「日露戦争とウイグル人」 東トルキスタン独立運動の源流をたどると日露戦争がある 毎日新聞[07/30] - 暇つぶし2ch1:東京ロマンチカφ ★
09/08/01 03:00:06
 ウイグル人独立運動の目標は「東トルキスタン」建国だ。地理的には中国新疆(しんきょう)ウイグル
自治区と重なるが、東トルキスタンとはどういう概念か。

 19世紀末、英国で発行された地図を見ると、清朝が統治する新疆省は「イースタン(東)トルキス
タン」と表記されている。その西側は「ロシアン・トルキスタン」となっている。

 このころ帝政ロシアは中央アジアを次々に占領し、タシケントにトルキスタン総督を置いた。これが
ロシアン・トルキスタンである。現在はウズベキスタン、タジキスタン、キルギスなど中央アジア諸国として
独立しているが、それはソ連が崩壊した後のことだ。

 モスクワが支配するのがロシアン・トルキスタンなら、北京の支配する東トルキスタンは「チャイニーズ・
トルキスタン」と言うべきではないか。ウルムチには北京から派遣された巡撫(じゅんぶ)(総督)がいて、
地方の道台(知事)が税金を取り立てていたのだ。実は、チャイニーズ・トルキスタンとも言っていた。
トルキスタン(トルコ系の人が住む土地)は、ロシア支配の西部と中国支配の東部に分かれていた。
西部の民族が独立したのだから、東部のウイグル民族だって独立したいと思う。

 19世紀末から20世紀初め、新疆の要地カシュガルに英国の領事が駐在していた。その妻マカートニ
夫人が、当時の現地の世相を記録した(金子民雄訳「カシュガール滞在記」連合出版)。

 訳者の解説によると、カシュガルではロシアと英国が情報戦の火花を散らしていた。帝政ロシアは、ロシアン・トルキスタンを手中に収めた後、新疆から南下して英領インドを攻略するチャンスをうかがっていた。

 英国のほうも拠点のインドから北進してチベットを勢力圏に入れ、さらにその北のカシュガルでロシアの
動きを探っていた。新疆は英露「グレートゲーム」の舞台だった。

 日露戦争が起きた。敗北したロシア軍は新疆進出を放棄した。影響はそれだけではなかった。ロシア
が日本に敗れたという大ニュースが新疆に伝わると、ウイグル人は、ロシアも清国も怖くないという空気に
なった。

 イスラム教徒の暴動が多発するようになった。ウイグル人は、自分たちと同じイスラム教で、民族的にも
近いトルコへの一体感が強まった。東トルキスタン独立運動の源流をたどると日露戦争がある。

URLリンク(mainichi.jp)

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